今でこそ鶏ちゃん事業が全体の80%ですが、かつて80%を占めたのは、地元好みの味付けを強みにして、地元の食料品店や旅館・ホテル、地元コンビニ店向けの食肉加工品や惣菜品。現在も続く、季節限定「朴葉寿司」等を地名の「萩原」と日下部家の屋号「大屋」を合わせた「萩屋」で展開。朴葉寿司の紹介で岐阜テレビの「みの・ひだ愛ランド」に出演させて頂いた時です。パーソナリティーが偶然にも高校時代の同級生でした。そのご縁を頂戴し、今でもぎふチャンラジオ「ビビっと!モーニング」で毎月1回地元情報を発信させて頂いています。ラジオで話す機会を頂き、声だけで物事を伝える難しさと奥深さを実感しています。
商品名を「ケイちゃん」と変更した2005年当時、売り上げは全体の20%程度でした。ラジオで「ケイちゃん」の説明をさせて頂いた時です。「真空パックでニワトリマークがありケイちゃんと表記」と話しながら疑問が湧きました。これでは鶏ちゃんパックが食品スーパー等で販売されている説明はできても自社商品の説明にならない。 鶏ちゃん文化啓蒙には貢献できるが、一人の営業マンとしては売り上げ利益を上げる事が大命題なので大葛藤です。一言で自社商品を表す何かがないかで悩んでいた時に、北海道で答えを見つけました。 新千歳空港内に有名料理ジンギスカンのお店があり、屋号+料理名で出店されていました。「これだ!」と思い「萩屋ケイちゃん」が誕生します。パッケージに調理例写真と「カット済み味付鶏肉」の文言を加え、鶏ちゃん文化啓蒙を進めつつ自社ブランド展開を推し進め始めます。
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岐阜新聞 令和3年9月26日付 掲載
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